アンティーク伸長式テーブル 脚部ガタ直しおよび中板作成 天板再塗装 (東京都福生市 T邸)
修復前
修復後
天板全体にかなり波打つように反った状態で、脚部のガタつきもあり伸長する際には各部を抑えながら動かす必要があった。中板についてもほとんど塗装がおちかけている状態だった。 脚部を除く天板全体は再塗装を施し、脚部はガタをとってしっかりと固定したためスムーズに伸長の動作をすることが可能になった。
修理中の様子 1.天板接ぎなおし反り修正
1..天板についている金具や幕板などの部品を全てはずして、天板だけにします。
2.接ぎなおしを行うために各板ごとにカットします。ただし平行にきちっと切られた寸法ではなかったため現状のつなぎ目に平行になるように補助部材をつけてのカットとなりました。
3.天板に定規をあててみると隙間があります、この隙間があるほど天板が反っていることになります。

4.反りも均一でないため削りを入れても一回で全て削り取ることはできません。

5.ある程度反りを修正したあと再度天板を接いでいきます。既存の天板のはすでに面などもとられているのでそのまま締めるわけにいかないので簡易的な治具をつくって締めます。
修理中の様子 2.中板の新規製作
1.伸長した際に使用する中板については既存のものを修復するのではなく新しく作り変えることになりました。
2.本体の天板と同じように面をとっていきます。また既存の天板も接ぎなおしをした際にずれてしまっている部分も一緒に面取りをしていきます。
3.中板の幕板を製作します。
修理中の様子 3.脚部のガタ直し
修理中の様子 4.天板の塗装仕上げ
1.両側の天板は既存のもので長い年月の間に日焼けしてしまい新しく製作した中板と色味が異なっているため予め下着色で色合いを揃えます。その後同じ工程で天板を全て仕上げていきます。
修理中の様子 5.製品完成まで
既存のねじは、マイナスのねじでさらに経年劣化が激しいのでプラスの新しいものに交換して取り付けを行いました。また、天板の接ぎなおしによって若干寸法が変更になったため、本来の取り付け位置とずれてしまったため、元の固定用の穴を埋め木でふさぎます。その後、必要な部材を取り付けて完成です。